第40章 パーティー

南坂海乃は銀色の細いピンヒールで、ゆっくりと車を降りた。

今夜の彼女は、目を奪うほどに美しい。

深紫のベルベットのマーメイドドレスが、しなやかな曲線を完璧に浮かび上がらせる。背中は大胆なカットワークで、雪みたいに白い肌が大きく覗いていた。

長い髪は無造作にまとめ、耳元に落ちる数本の後れ毛が、気だるさと品の良さを同時に纏わせる。

海乃は野口颯汰の腕にそっと手を絡め、耳元で囁いた。

「先輩、今夜の規模、想像以上ですね。もし私が恥をかかせたら……怒らないでくださいね」

「怒るわけないだろ」

颯汰は横目で彼女を見て、胸元のネックレスに一瞬だけ視線を落とした。オークションでわざわざ手に入...

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